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カリブ海の島 オランダ領アンティル諸島

カリブ海に浮かぶ島には間違いないし、このたびのハイチ大地震の島、イスパにオーラ島が16世紀から19世紀にかけてカリブ海最大の奴隷の島だった過去に、奴隷売買で一番栄えたとも言われる、ABC諸島、アルバ、ボネール、キュラソーなどの南米ベネズエラ海岸から60-70km離れて並ぶ、オランダ領アンティル諸島があります。中でもキュラソーは、まさか島の名前とは知らず、それはむしろリキュールの名前が島の名前になったんだろう?と言う人もあるほど。オレンジから作る酒が有名。又、ヨーロッパ各国で、売られている一般的なタバコの銘柄Peter Stuyvesant
「ピータースタイヴェサント」という巻きたばこがありますが、この名も、17世紀、この島々を治めた大統領の名前なのですね。このキュラソーが、昭和20年の東京大空襲と深い関係にあったと言ったら?、、、オランダ領アンテイルmc001mc
アルーバ島からも秋山氏などが運用されていますが、コレは3つめの島のボネールからのQSLです。m_SCN_0010 _PJ4A ボネールmc
このボネール島は第二次大戦中から、隣のキュラソー島(ポルトガル読み!オランダ読みはクラサオ)に重要施設と軍港が出来て、英米両国も加わって共同管理下に置かれ、現在も、キュラソーと同様入国許可が難しいようです。重要施設というのが他でもありません。コトは戦争が始まって間もなく、米国から秘密の打診がオランダにあり、1944年秋までに、特別の航空燃料の月何万バーレルの大量買い付けを始めたいが、日本及びドイツからなるべく遠いどこかの精油所を決めて、1カ所供給とし、連合国で、この精油所と補給路警備は担当するが、可能性を見当、、、と言うことで、さすがのロイヤルダッチ、産油国オランダも慌て、ここキュラソーに新しく精油プラントを急ごしらえで、作って供給体制に備えることになったと言うことです。この航空燃料というのが、そう、始めはサイパン・テニヤンの両島から、、途中からは硫黄島から日本の空を覆って、300機-400機の大編隊で、日本各地を大空襲したあのにっくきB-29用の航空燃料だったのです。

昨日も、大学応用化学卒の同期会であったクラスメートにシェル石油に勤務した友が2人いて、二人ともキュラソ-なら行ったことがあるよ、とこのことを語ってくれました。B29x2.png

さすがのロイヤルダッチ・シェルも大あわて、10数倍の大容量能力のプラントの設計をしている暇はなく、背に腹は代えられず、やむなく目の前ある、航空用燃料精油プラントの設計図で10数基分を米国に発注して、不便ながらも1ダースに及ぶ、精油プラントの並列運転で切り抜けることになったようです。
この話をしてくれたのはその筋の専門家ですから、石油には詳しい。大体ベネズエラの原油は重質原油で、重油が殆ど、このため航空燃料を分留するだけでも大容量が要る、従って当時既に一部実行されていた分解精溜が加わったプラントだったようだ、と。コレがどうも当時は14系列稼働していたようだ、と。
このオッソロシク桁外れの精油プラントが、米国の工業力で間に合って、、、一艘当たり数千トンの油槽船10数隻が、パナマ運河経由でキュラソーから、サイパンテニヤン、硫黄島まで航空燃料を運んでB-29の日本大空襲が初めて可能になったのです。

さしものロイヤルダッチシェルも、この精油所は、1985年第二次オイルショックで、操業停止してしまったようです。
このオランダ領アンチルは、キュラソーが代名詞のリキュール、そのモトになる、芳醇なオレンジの他、落花生の大量生産地として有名です。
余談ですが、ここで航空燃料が生産されていることはドイツの情報網には掛かっていたようです。ドイツ降伏の2ヶ月前に空襲下で、北欧の造船所で完成した、なけなしのドイツUボートが、一隻、オリノコ河からベネズエラ湾当たりに出没したようです。この事実からヒントを得た「マーフィーの戦い」という皮肉諷刺映画に話の匂いが幽かに残っています。
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テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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