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異常気象と豪雨による土砂災害

ここ6-7年の梅雨から夏にかけての異常気象は、カムチャツカ半島及び千島(キュリル)列島のいくつかの活火山が、地球上で現在最活発な噴火活動にあるようで、冬積雪もなかったり、して、オホーツクの氷や雪解け水による海氷や流氷も激減して、、、梅雨前から、オホーツク海やカムチャツカに居座る寒気優勢なカムチャツカ高気圧が成立しなくなって東北の東沿岸を下って比重差で黒潮の下をくぐり抜けて小笠原近海にまで達するはずの親潮が足りず、北太平洋高気圧の舌状の小笠原高圧部を形成するのがはっきりせず、カムチャツカ高気圧も、小笠原高圧部も、移動性高気圧程度になったりして居るのが原因のようです。
従来の梅雨時期の典型的気圧配置の図を示しましょう。
梅雨の天気図
上記した、カムチャツカの雪解け水や流氷の寒流が、小笠原近海に集まって、空気も冷やし高気圧が強くなると、本州付近の梅雨前線を東北辺りまで押し上げて、、、黒潮が運び上げてきた暖流上の暑い水蒸気を本州に降らし、梅雨の終わりの豪雨は、以前にも再々ありました。梅雨明け直前の天気図は、、、
梅雨明けは?
ところが今年の梅雨明け宣言もとっくに済んで、台風が2コも本州付近を通過した後、止してくれと言いたいような、梅雨前線並みに大陸までつながった停滞前線上を、低気圧が次々通るまるで梅雨明け直前の集中豪雨時期の気圧配置が広島に集中豪雨をもたらしたのでした。
14082018天気図mc
日本の地勢は、山が多く、平野が少なくて、海までの距離が短い、つまり、「風林火山」に言うごとき、「動かざるコト山のごとし」の山は少なくて、山は、土石を流しやすいのです。一般に山は自然の摂理では土石を流して、丸くなっていきます。流れた土石は、谷川が山裾に出たところに溜まって扇状地を作り、また海に出るところにも流れがよどんで土砂を落としデルタ地帯と呼ばれる三角州という扇状地を作ります。模式的の描くとこうです。
自然な土砂の流れの模式図。
扇状地の形成。
広島の場合は、海までが距離がなく、広島市街は、太田川という川の扇状地であると同時にデルタでもあるような地形ですね。
おまけに悪いことに、この瀬戸内海沿岸地方の山は広島に限らず、花崗岩(御影石とも言う、大理石に近い石*註)の風化した、崩れやすい石と「まさ土」と呼ばれる崩れやすい粗い水を含みやすい礫土からなっており、大雨には弱く、また水を含んでふくれやすい山なのです。私が6年間勤務した玉野市の、いまは「日本の渚100選」に選ばれている渋川海岸の砂も、白砂青松の砂には遠く、こんなまさ土つまり文字通りの「真砂」褐色です。
大槌島と渋川海岸
また、扇状地は流れが急に緩やかになるところに礫石や砂を沈積して出来ますから、山から川が盆地に出たところにも作られますので放置すれば、盆地の洪水の原因にもなり得ます。昔は、こういうところにはポンポン船の浚渫船がポンポン毎日川底をさらっていたモノですが、最近の川には、浚渫船が見られません。港湾のクレーン型浚渫船は、まれに見かけますが、あれは、吃水が深くとても川を遡行できかねるでしょう。ポンポン船にベルトコンベアーに下駄の歯付けたような、底の浅い浚渫船がやっぱり必要なのじゃないでしょうか?去年の福知山の洪水や、京都の嵐山のすぐ下のところなどには、浚渫が必須だと思われました。あまり適切な写真がないのですが、昔のポンポン浚渫船を彷彿さセル画像、、、。
mukasinoponponshunsetu.jpg
これは、外国の昔のモノでしょうが、日本の川にも終戦後昭和40年代頃まではもっと小型の底浅の筏に近いような、浚渫船をあちこちの川で、見かけたモノでした。尾張平野のデルタ地帯でも、砂の堆積による天井川になるのを防ぐために、どの川でも毎日ポンポン浚渫やっていましたがね。時代が変わっても、自然の摂理は変わりません、川はどんどん底が上がって、堤防をどんどん高くするか、底を浚渫するかどちらかをしないと、いつかは必ずあふれることになります。
山から川が出たすぐに出来る扇状地は川筋は毎年荒れるので、人は決して住まず、田畑も作らず、養蚕盛んなころは、桑畑にしていたモノです。桑は繁殖成長が早く、荒れてもすぐ復活して、土を押さえ、すぐ役立つからだと、小学校5年の地理の先生に習いました。福知山の辺りも、昔は養蚕の盛んなところだったと記憶しています。西日本ですから土地は「まさ土」でしょうかね。
広島の場合、市の砂防課の土砂災害ポータルサイトでは、大雨警報、土砂災害特別警報とも、事前に、こんなに細かい山からの流れ水ルートまで、把握して、避難警報を出していたのですね。この努力も報われず、山ぎりぎりまで家を建てて、
避難も間に合わず、、、多くの犠牲者が出てしまったのですね。「みんなで住めば怖くない!」ナノでしょうかね?自然の摂理、力を、軽視してはなりませぬ。また一方こんな:「危険な住宅地」土木学会が警告(紫文字をクリックしてお読みください)やその地の家の売買には法的に必ず事前説明で危険付帯を注意して契約せねばならないはずなのですがね?安佐北区、安佐南区西区などのホンの一部の図ですが引用しておきます。

pポータル広島区域図mc005

*註)大理石と花崗岩は全く違う石との、ご指摘ありがとうございました。御影石は墓石・記念碑など屋外用、大理石は、結晶石灰岩とも呼ばれ、屋内用の装飾品用だそうです。つまり花崗岩(御影石)れっきとした長石・石英・黒雲母の深層同時生成による火成岩、大理石は、結晶質石灰岩とも呼ばれる接触変成岩で炭酸カルシュウム主成分で浸食性炭酸水に弱い系統で全く違う石だそうです。訂正します。
なお、花崗岩は、顕微鏡的には3成分の混合岩で、特に黒雲母は層状岩で、長年の間には、膨張伸縮に伴う水の浸透、その水の凍結融解等によって浸食を受けて膨張破岩し易いようです。
また、瀬戸内海沿岸でも、神戸付近の本御影石もあれば、花崗岩までも行かぬ斑糲岩の風化した地域地帯も多いのだそうです。こうした地域ではまさに「まさ土」山で、水を含みやすく一挙に崩れて扇状地化する可能性が大きいのだそうです。
送っていただいた、岩石鉱物の産状の図を掲げておきます。
mikage-1mc.jpg
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