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戦前、戦中は「無電」、電報送受は女性逓信電信技手だった、、、

007映画ではなく、ホンモノの英国スパイでも、第一次大戦もっとも有名な女スパイがマタ・ハリ、、に始まって、
220px-Mata_Hari_15.jpg(因みに、昨年2013年10月19日、マタハリのオランダの生家が美容院として使用されていたが、、、失火により焼失したことが報じられました)
第二次大戦では、ヴァージニア・ホール、原爆秘密をソ連に売ったエセル・ローゼンバーグ、フランスのレジスタンスと共同で攻撃的な、破壊活動中パラシュート降下ドイツ占領下フランス2回目の入国に失敗ゲシュタボに公開処刑された23才の美貌スパイ:バイオレット・サポー220px-Violette_Szabo_IWM_photo.jpg
夜間パラシュート入国をやってのけレジスタンスとドイツ軍拠点を荒らしまくった白ネズミとゲシュタボに渾名された、ナンシーウエイクなど、、、。女スパイは、数知れません。名が知れたスパイは失敗したからこそ名が知られたのです。日本でも、有名な尾崎秀実・ゾルゲ事件が、戦時中には、スパイ通信士専門だったクラウゼンと諜報員ゾルゲだけが裁判のあと直ぐ処刑されましたが、工作員だった尾崎秀実の裁判は戦後しっかり行われました。
日本は、短波受送信が、戦前は、未踏分野に近く、クラウゼンが水晶発振子だけもって入国、古道具屋から、買ってきて貰った、壊れたラジオや中古真空管で、日本で短波の送信機、受信機を作って、裸シャーシーを風呂敷包みで真空管2本とプラグイン・コイルは、腹巻きに入れて、運んでいたようで、日本の警察もボケで「今日も無電機らしきモノナシ、弁当箱らしき風呂敷つつみ一個のみ、、、」などと報告して見逃していたわけです。戦前戦中は手弁当でしたから。
宮崎駿監督のポルコ・ロッソ「紅の豚」にも、ヒロイン・ジーナがスパイ紛いに、押し入れ擬装の無電機でトントンツウと数字を打つシーンがありますが、、、イギリスの諜報部の、これらスパイ工作員のほかに、多くの女性スパイ秘密通信士が送り込まれていて、本国の諜報部の受信係もほとんど女性だったようです。日本の電報送受は、外人通信士にはとても読みにくい、和文のカチカチカッチ、信号でコレも電報局ではみんな女性逓信省電信技手さんたちが叩き、又受信していたわけです。紡績機織り女工さんよりは少し神経の疲れる仕事でしたが、全国的に女性の職場でした。世界中同様な事情でしたから、無電機の扱いさえ習熟すれば、スパイの分野でも無電機の㌧ツーたたきはお手の物、、と云う女性は居たわけです。
欧米では、鉄道独特の符号のほかは、モールス符号は欧文という共通のモノが、使われますが、アメリカの鉄道用の符号は一風変わった、有線電信が無線電信に約1世紀も先んじた歴史を物語っています。たとえば and は ・ ・・・ と叩きます。es アマチュアの符号略号も百年の先輩を立ててコレに習っているわけです。

日本の女性が、戦前ほとんど私設電信電話実験局の免許を取らなかったのは、海外通信は欧文ということのほかに、無電ではビートをかけた連続音の短点長音で、電報受信儀の「カチカチカッチ」音とは似ても似つかぬモノだったからです。
お母上が、昔逓信電信技手だったと仰有る、JA1DCYさんのお話では、無線の連続音の断続ビビビーよりもお茶碗に箸一本を載せてカチカチカッチとやる方が、お母さんは直ぐ反応された、とのことでした。もちろん、戦前の杉田千代乃さんはお兄さんの免許申請中に、結核が亢進してなくなったために、その申請を活かして頑張りなさいと、矢木さんほか、有力トンツウ仲間が押しかけて、カチカチカッチでなく初めからビビビーの無電音で、欧文和文も教え込んで普通の絣着物に袴姿の女学生を一人前の無電技師にして、逓信省の検査官も唸るほどの成績で、落成検査を合格させたと伝えられています。もう一人の尾台妙子さんの方は、前段で説明した、電報局勤務の若手で、毎年行われ始めた、カチカチカッチの全国電報早打ち競技会優勝者で、連続音無電も取れる練習中だったようです。それで、無電仲間がこの際無電音習熟して、高給取りの国際電信会社へ、転職した方がいいよと薦めながら私設無線実験局の免許を取らせようとしたところへ、「紀元は2600年」記念の秋に富士の裾野の陸軍総合の天覧大演習に報国無電隊が、天皇陛下のおそば近くで、有線無線の双方電報取り扱うことになると聞き及んで、もう絶対この人をおいてナシ!で、落成検査を急がせて、、、この合同天覧大演習に、尾台さんの参加を間に合わせた。転職の方も、待ってましたでもう決まっていたようで、報国無線隊の名簿には、日本国際電信会社技手、となっているようです。
イギリスのスパイ関係の、無電秘密通信士の方は、Historic Tubes and valves の副題ある、筑摩書房刊、木村哲人著「真空管の伝説」などに拠れば、ロシヤ生まれのヌール・イナヤト・カーン、スパイは働く国の言葉が母国語ほぼ完璧でなければならず、英国諜報部にはフランス語が、達者なのはロシヤ生まれだが、彼女しか居なかったらしい。彼女は、諜報無線通信隊の技師ジョン・ブラウンがスーツケースにうまく仕込んだ、MK-2という無電機を持ち込んで、相当の活躍し、諜報・工作員が挙げられたあとも一人残って、情報取得通信活動を続けたが、、、一人のフランス女の密告によって
フランス解放間近にゲシュタボに処刑されている。(岡部さん、写真拝借します。木村さんによろしく)
igirisuMK-2TX001.jpg
この書の写真16にはミセスカーンの写真と17には、貴重な、このMK2型スーツケース型無電機のキーを叩く、もう一人のドイツ占領下のフランスで、大いに働いたが、哀れ、ドイツゲシュタボの異常な酷い拷問に合い、非業の死を遂げた、イギリス女秘密通信士というか無電士、ジャクーン・ニアンの写真が飾られていますが、、、都合により、省略します。アマゾンほかでお求めの上、お読みご覧いただけたらこの薄幸な2人の女性の霊も浮かばれて、幸いです。
本 真空管の伝説002

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テーマ : 歴史雑学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

懐かしいです

尾台さんは時代が違いますので存じあげませんが、JH1WKS・鈴木千代乃さんとは何度も電信で交信して戴きました。一度お声をお聞きしたいと思い電話での交信をお願いしたら「私マイクが無いのです」とやんわりと断られました hi
もう一方は故JA7PCH・平松澄子さんですが私よりも少し上のお生まれで戦時中は女子挺身隊で電報局でカチカチをやっておられたというのをご本人からお空で
聞きました、勿論彼女とは一度もお声を聞かないままでした。

Re: 懐かしいです

岡崎さん、ホント、懐かしいでしょう、最近の講習ハムの方は、カチカチカッチ時代の話が通じません。
戦後のYLハムの中にも平松さん、は電話もお願いしたか、JA2BBH宮地慶子さん、CWノミで真っ赤なカード、JA8UWT
斉藤貴美子さん、CWが達者な方多かったですね。私は、昭和19年の夏、蒲郡海岸西側の今は小山を切り崩して団地になっている、塩崎村権現山の海軍道場で、石原兵曹長という鬼兵曹長のもと、びんたよりきつい、青竹のケツびんた、海軍精神注入棒くらいながら、艦艦燈火信号訓練で、目から、和文信号を例の合調音のイトー、ロジョーホコーをテカテッカ、で、やらされましたから、宮崎駿の紅の豚の飛行機と飛行機のオルジスの燈火信号は、ちょこっとわかりますが、カチカッチはさっぱりでした。平松さんからもF/JA2RM 宛のカードも貰ったと思います。
30回近い国内外の転勤で、保管は甚だ悪いですが。

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