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通信型受信機の発生(日本業界編)

日本では、私の手元に残る古雑誌、62年前の、日本で戦後アマチュア無線局の免許が下った月の印刷、翌月8月号の雑誌、こんな広告が出ていて、記事にも、14バンド10球通信型受信機キットの製作記事が掲載されています。4b10TubeRxmc.jpg
菊水電波はその後、4バンド11球の通信型受信機「スカイシスターS-53」も発売しますが、この10球のS-42「スカイクイン」とも売れ行きは今1で、、、自然消滅的に市場から姿を消しています。但しこの頃は、戦前、マサチュウセッツ工科大学MITに洋行・留学した、戦前の無線家トリオ、先達、茨木悟氏(デリカ研究所創立者)、後輩、戦前の「無線と実験」誌編集部のKS生、戦後直ぐの「少年工作」誌の「健ちゃんのラジオ」で有名な斉藤健氏(三田無線に関係;後のJA1AD)と共に、3大MiT帰り技術者のひとり後のJARL会長を務められた後のJA1FG梶井氏が菊水電波に関係しておられたと思います。戦前の御勤務先は住友電線の前身梅田電線とお聞きしましたが。もちろん、これよりも早く、昭和25年頃から、業界の部品メーカー5社が協力して設計編成構成した6球から9球ぐらいの、いくつかのキットが売り出されていますが。なぜ私がこれを今更取り上げて、、、
技術者梶井さんさすがMiT帰り!の先見の明を偲んでおきたいからです。当時戦後から、直ぐ1945年9月半ばに占領軍GHQにより、短波の受信は解放され、SWL'erたちは思い思いにジャンク部品やストック部品で自作して短波の受信を始めていたわけです。上述のように、ラジオ部品のメーカーもこの動きには敏感で、業界復興とともに各社の現状部品で組み合わせキット、、、という形で、キットを発売始めています。(参考:CQ hamradio創刊600号記念号別冊「日本アマチュア無線年表])
自作にしても、メーカーキットにしても、当時のバリコンは、大型は430PF、の2/3連。小型は360PFの2連と云ったところ、民間放送が始まって、中波放送もにぎやかが期待されるというモノの、短波には容量範囲が広すぎていくつもの放送バンドをカバーするには、結構だが、さて、放送バンド内で、か細い放送を拾う、このアナログ同調の難しさは実際に作って、短波聴取を繰り返したヒトにしか判らないんですね、作ってもろくに短波放送も聞かない製造業業者さんには。
もう少し、バリコンの容量を小さくしてバンドスプレッドと云うほどでもないにしても、容量の小さい、そして都合によっては、大きくもできる、、、と考えた梶井技師は、バリコンやさんで戦前から4連バリコンまで試作して、実際戦後も、米国軍用無線機用に特注の4連5連バリコンの輸出を始めた、吉永バリコン社に問い合わせされたようです。答えは即答、輸出向けに2セクションバリコンの4連ってのを出して通信機用に好評ですョ、と。 2sekushon写真koukoku004
430pfと180pfぐらいの3連がいいかもなのだが、との梶井さんの言で吉永さんが設計試作した。一方梶井さんは春日無線のトリオ製作所が、ウエハース型バンドスイッチ組み込みのコイルキットを試作発売しようとしていることを知っていたので、バリコンを2セクションにした場合の4バンドのコイルキットの試作を相談、実現できたのでした。
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こうして出来た2つの新規部品によって、他社に先駆けて、世界で初めての2セクション3連バリコンと、4バンド用のウエハース型バンドスイッチ組み込みのコイルキットを活用しての通信型受信機のキット、「スカイクインs-42」が丁度、
日本にアマチュア無線局30局の免許が始めて降りる月1952年7月に発売されたのでした。
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こうして、使う身になっての、業者新開発の考案部品を使った業者協力の所産の立派な通信型受信機のキットもあまりの高価で、当時の未だ復興途上の日本の、何でも単品部品で「必要部分だけを安く作れる腕を持つ」、,,アマチュア無銭家には敬遠され、ほとんど引き合いさえなく(梶井さんの述懐)、5-6年もして、ブーム化したアマチュア無線時代が来て始めて、TRIOブランドで、9R4の改良版、9R42で始めて、2セクションバリコンとそれようの4バンドコイルパックが売れ始めたのだったとのお話でした。
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写真はTRIOとしては3機種目の9R42J(ミニチュア管化したセットかなり後年のモノ)と思われる。
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