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Trio時代の送信機キットTX-1とコイルキットKX-1

年内にブログ記事数を240という纏まった数に揃えるために緊急発進です。こんな写真からスクランブルしましょうか。JA4HL002mc_20121231003006.jpg
机の上に紐綴じ金文字黒表紙のCQ出版の最初の全局局名録が見えますので、JA4HL予備免許からほぼ一年経過後の、中国電監が出張予算がなくて、陸の孤島までたった一局の落成検査にはいけないョ、、、と3年の予備免許期間が切れるまで落成検査を待たされるコトになるとは知らぬころ、、、私はまだ若いですねえ、58年前ですね。
さて、、、受信機は9R4,送信機はTX-1というTrio ブランドのキットをCQ出版社の代理部高槻無線kkの通販で買い夜な夜な頑張って組み立てたモノです。受信機の上の段のSignamaxという6BA62球式のPreSelecterもTrioのキット組み立てです。当時は、完成品も割高に感じたし、完成品買っても、運送取り扱い中に壊れることが怖くて、とても完成品を買うことは出来ませんでしたね。キットなら積み替え中に放り出されてもまず、傷つく程度で、機能的な破損の心配はないですから。終戦後10年経たぬころは、まだ汽車で来る貨物の大半は馬力荷車運送で配達されていましたから。
因みに、TRIOとは、戦前からの現・駒ヶ根市(当時は町でしょうか)の春日無線電気商会が発祥のようで、技術屋さんが3人居て巻線機があったようです。戦後、モノのない時期に、虎の子の巻き線機で一旗揚げ様と、コイル巻きを始めたのが当たったようです。技術トリオ代表格の春日二郎さんは、東京に出てからは、JA1KJという頭文字コールを所有されました。昭和34年頃からオーデイオブームに乗ろうとして、スピーカーボックス用の木材資源切り出しが許される国を求めてアメリカオハイオ州のミッシシッピー源流渓谷の「the Valley]という殆ど人跡未踏の「bigfoot]という類人猿とbigfootbirdという大きな鳥が居るという先住民族の言い伝えしかない原生林のなかを切り開いて工場を造られ、在米日本人も採用しながら、日本から、木こりや製材大工さん、指物師、だけでなくお風呂さン、お豆腐屋さんも、呼んだりして、この不便な原生林のなかに、日本人町と工場を開いて、オーデオ用のスピーカーボックスを作ろうとされたようです。
丁度その頃、私は、そのザ・ヴァレーの北東の外れ、オハイオ州の全米7番目で古い鐵鋼の町ヤングスタウンに仕事で住み込んで居まして、、、ある日床屋で、そのお風呂屋や豆腐屋があるザ・バレーの日本人6千人の町、それが日本名でないケンウッドというンだ、という話を、ワイルド_(bigfoot)ハンター上がりの荒野旅行家の小父さんから聞かされました。「日本人なら行って見ろよ!途中が、人跡未踏の森だぞ!」と云われましたが、会社勤務の身、そのチャンスはありませんでした。
現在でも、kenwoodのロゴマークが、当時のオハイオ州のシンボル・ビッグフットマークに、斜線が2本足しただけの、このマークこそこの今は幻のオハイオ州にかつて、春日さんが命を縮めてまで作り上げた町の名をとどめている証拠です。残念なことにオーデオ族の嗜好がシフトしてしまって、工場と町とインフラが整備出来たころには、合板やプラスチック複合材でのスピーカーバッフルで間に合う時代が来てしまっていたのでした。JA1KJの電波は殆ど聞かれることもなくその頃SKされたようです。記念にKENWOODのbrand名が残り、半世紀前のこの社の奮闘ノ跡が社名にまでなりました。
KWLogo Bigfootmc


閑話休題、TX-1は、TX88という売り出しはじめのTrioの送信機とは、別の設計思想と思われます。なぜなら売り始め当初のTX88は終段は、6AR5でカツガツ10Wだせましたが、なかなか自作派では旨く出来ず、10wまで出ず、落成検査には通る8.5Wちょいぐらいでした。が、TX-1のシャーシーキットには、終段用には、807用の穴が空けられていた上に、807には絶対必須の真空管のステムまでの袴シールドがシャーシに固定されていましたから。807の袴006sc裏表紙!013honshajuushosc
この送信機部分シャーシーキットの発売前に、トリオ(株)と改名しましたが、(QTH表示が、、、渋谷区1丁目?!)、、元々この社は、春日無線工業kkで、コイルメーカーの故を持って、箱入りのコイルキットKX-1を発売していますが、このTX-1はそのKX-1キットの終段コイルは、採用せず、独自のステアタイト溝付きボビン巻きの7-28メガまでのタップ付き3.5メガ用のコイルが搭載されていました。又、バッファーダブラー段入力コイルも終段入力コイルも、途中タップ付きで、28メガまでの、切り替えスイッチまでつければ、3.5-28Mc/sのHFマルチバンドのTXが作れる構えでしたが、パネルに取り付け済みのSWは、各段共ごく普通の2極双投型のシーソーswノミでした。インターネットで、TX-1を紹介しておられる方はこの点ご注意くださいね。SWの外観からは確かに3.5/7用だけに見えますが、TX-1キットのコイルのタップの存在からは、HF当時のオールバンド用にも使える、モノで、TX88と設計思想は異にしているということです。TX88Aになって初めて終段は807になっています。
当然上級志向でしたから、頭の中での設計は、水晶発振は相互コンダクタンスが高く発信させやすい6AH6のgm9000級を使いたかったのでジャンクで良いからと、バッファー管も6CL6のジャンクと注文したのでしたが、終段管の807も何故か10W出力級の球に置き換えられて、6AR52本とコトもあろうに終段用は2.5Vフィラメント直熱管の5極管1624に置き換えられてしまっての着荷でした。これは大変と注文トランスには中点タップ付きの2.5v巻き線は書き込んでいなかったので、早速調べたら、ちゃんと、2.5v中点タップ付き2Aの巻き線は用意されていて、まずは一安心でした。9R4受信機の方は6D6-6WC5-osc76-6D6-6ZDH3-6ZP1-KX80の全ST管シリーズでのスタートでした。6V6AB2級PP変調トランスも、電源トランスと同じに注文巻きで発注、1624にはオーバー気味ほどの変調機を、アンプケースに組み込みました。ここには後にVFO用の放電安定管付き別電源を組み込みました。
水晶磨きは、大学時代に古賀カットの古賀先生の薫陶よろしく、応物演習でも評価いただきましたが、田舎の精錬所でしたが、ジャンク水晶を休日に会社の研磨盤借りて、大汗掻いて自分で磨いて、3.5や7メガのバンドに入れたのが20個以上でしたが、手癖の悪い中学生のSWLがうろちょろして、5-6個も持ち去り、最終的には17個を保有していました。ちょいと並べてみましょうか。
9R4とXtal17個2017mc
残念ながらTX-1については、これ以上写真も残っていませんし、資料も逸散しました。が、一寸関係が薄いKX-1については、JA7SF 郡山の鈴木さんから戴いた資料が残っています。表紙です。
KX-1送信機用コイルキット001mc
この10w級のタンクコイルを除いた、というか、ステアタイトボビン巻きのタンクコイルに置き換えた、コイルキットが、TX-1にはセットにしてありました。ですからこの資料にあるように、バンドスイッチを買い込んで、それなりの回路にすれば、3.5-28メガまでのHF送信機には作れたはずでした。ACラインフィルターを除くA1TXとしてのコイルキット利用(太線で示す)TXの回路例を掲げておきます。高槻無線が6AR52本に置き換えた理由が、ほの見えてほほえましいことでした。
KX-1使用のA1TX回路例mc
5年後に九州転勤の内示があり、そろそろ、旧法2級から新法2級への移行試験も受けられるとて、A1への移行と、SSBの気配で、丁度転勤するならリグを置いて行け、譲ってくれと云う強いしかも有利な条件付きで、ローカルの方に、水晶2個付きで、譲って転勤してしまいこのリグとは残念ながら縁が切れました。

転勤先JA6BNBでは、移行試験新2級になって自作の水晶発振6AH6+終段6146シングルの3.5-28迄の20wほどのCW専用機と9R4+6AH6のQ5'er(若い方々、どう読むかおわかりですか?*)で頑張りましたが、ToyomuraQRP90という終段6146BシングルでCW40w,A3は20Wキャリヤー変調とか云う軽い変調方式のTXが発売されたのを機会に市販TX機に乗り換え自作が止まりました。
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*) Ans.と註;Delica(三田無線kk)だったかの商品化されたモノもありましたがCW用に中間周波増幅のコイルの見かけのQを発振寸前まで上げることによって、選択度をぎりぎりに上げて、余計な廻りの混信を除去する装置、、、Q5に上げるモノ、すなわちキューファイバーといい、そう読みます。6BA6などでも回路次第で出来ましたが、私はgm9000の6AH6で自作しました。
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テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

オハイオの森の話は初耳でした。・・・

No title

おや、名黒さん、ご訪問ありがとうございます。
イヤ,私も、床屋で、耳にしただけでは、信用ならずNYへ帰りに立ち寄った際、NY支社の駐在員に調べるように言いつけ、何ヶ月か後、、日本の会社の対米投資記録を調べてオハイオに春日二郎氏が、昭和35年頃独立投資会社設立したあと、トリオ株が買い取って増資したようだとの報告を受けましたから、ほぼ間違いないと信じています。風呂屋と、豆腐屋の話は、ビッグフット小父さんがおもしろおかしく手ぬぐい頭に乗せて風呂にはいる真似とか、ソイビンカードから作る「トーフ」とか云って、喰ってきたョと云ってましたからまず間違いないでしょう。

TS520xでしたか、コンパクトな鶯色のCBトランシーバーのようなの、ここで作って逆輸入したような話も聞きましたが?確かこのあたりからケンウッドのマーク付きになったような?

No title

弊局もオハイオの森の話は初耳でした~~

No title

JA1RTS日下さん、NYPでは、青梅から交信ありがとうございました。
ヨロシク、、、デス

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