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派手なチョウや玉虫の羽の色は色素の色ではないのです。

櫻もやっと開花、足早に遅れた春がやってきました。昼間の温度が15度を超えると、蝶々が派手な姿を現します。中にはド派手なメタリック風の羽をしたアゲハチョウやタテハチョウも見られるようになります。チョウの羽の色mc
これらのチョウの羽の色は、どんな色素が使われているのでしょうね。エジプトの昔では紀元前から、植物や動物の色素が、木綿やパピルス紙や毛皮の彩色に既に用いられていましたが、昆虫特に蝶々のあのド派手な色は、どうやらどうにもならず、使うことを諦めたようですね。日本でも飛鳥時代の法隆寺の玉虫厨子の象嵌螺鈿に使われた玉虫の羽の色は、千年以上の時を越えてエアーコンディショナー無しでも、少しもメタリックな色彩の衰えなく保たれてきているのはどんな秘密があるのでしょう?有機物色素で千年はとても持ちませんから。玉虫と厨子mc
自然の摂理が紡ぎ出す大自然は大きく人智を越えて太古の昔から、玉虫の玉虫色や、熱帯魚の鱗の色やチョウの羽の鱗粉の色を作り出していたんですね。これらは一括して構造色と呼びます。光の微妙な波長の大きさの範囲での、光の干渉や希には偏光という原理の応用で、鱗粉や鱗の表面に細かい複雑で繰り返しのある凹凸構造を付けることで、光の方の都合で勝手に干渉色でいろいろの色を付けてくれるのです。
チョウの鱗粉の顕微鏡写真mcオオルリオビアゲハの鱗粉の顕微鏡写真と、光による構造色の展色の物理的原理図を引用しておきましょう。
チョウの鱗粉の構造色mc003
この図は青春出版社刊、ポケット図解「物理は図で考えると面白い」157ページから有難く借用しました。
人智は漸く最近になって、この構造色の原理のまねごと的な、「マイクロ加工技術の発達」によって、クレジットカードや、紙幣の偽造防止という、大自然にはあり得ない恥ずかしい余計ごとのために、このことの真似に成功したわけでした。ちょこっと恥ずかしいではありませんか。
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テーマ : 自然科学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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