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その子供の科学誌目次とその上欄写真紹介

前稿からの関連です。その昭和8年6月号の「子供の科学」誌の内容を、目次で示しておきましょう。
子供の科学目次6月mc
目次を埋める記事のタイトルは、その名の通り、科学グラフなら、たとえば表紙の、機関車の心臓、すなわちボイラーの断面解説図、竃焚き火夫がくべる、石炭が燃えて、高温の炎と熱いガスが、ボイラーの水をお湯に湧かしながら、横置多管式と言われる、このランカシヤ型ボイラーの何本もあるパイプを通って、煙突に抜けるのです。機関車だけでなく、中型以上の横型ボイラーには、このランカシヤ型は工場などで、よく使われていました。現在の家庭用ガス瞬間湯沸かし器などでは逆に、パイプの中を水がお湯に沸きながら通り、廻りをガスの短い炎が取り巻いて加熱していますね。効率よりも、瞬間で希望の湯温にするという沸かし方ナノですね、ランカシヤボイラーでは、石炭の燃える長い目の焔をなるべく効率よく利用するために、横置きの沢山のパイプを通して、煙突に送っています。コレでもエネルギー効率としては、33%程度、最高でも35%ほどと言われたモノです。そういうことをいつの間にか学校や塾でなく、こういういわゆる「モノのの本」で覚えたモノでした。天文と天体望遠鏡の使い方や、生物の顕微鏡観察のためのプレパラートの作り方などもいつの間にか頭に入っているというわけです。又、ラジオの古沢先生や、電車や電気機関車の模型やモーター模型の山北藤一郎先生の記事と名前が見えています。囲み記事の模型少年のお目当て記事は当時、ヘリコプターなどは影も形もなくて、このオートジャイロという、推進プロペラの進行方向の速度を、上昇速度に変換するという、この変種飛行機の人気が高く、模型飛行機にも、出現していたのですね。目次左端、第二付録には、オートジャイロ模型設計図が折り込みで付いています。
さて、この見開き目次2ページの上欄を飾っている、4枚の写真は、クリークのなかと土手にいる2匹の虎の組写真デスね。何故この年この月の雑誌に、この堀の中の2匹の虎なのでしょう。目次にも、扉にも巻末にも、この写真の短い説明すらありませんでした。この昭和8年、3月末から、4月末までの予定で、上野の山を中心に、一部は芝浦の浜にも別会場を造って、世界で初めての万国婦人と子供博覧会が開かれ、それまで、ヨーロッパを中心に世界を巡業していた、動物商で儲けてハンブルグ郊外に動物を檻に閉じこめないで、放し飼いにして、深い堀で観客と隔絶して展示して見せる、、、という画期的動物園(Carl Hagennbeck Tier PARk)を作り、又ここまで見に来れない世界中の子供のために、ワゴントレイン動物園式サーカスを造って、世界中を巡回展示して回ろうと、、、この年始めて、アジやを目指して、上海で長い興業予定のハーゲンベック・サーカスを、この博覧会の目玉に呼んでいて、この年誰知らぬモノはない、檻ナシハーゲンベック動物園の、虎の隔堀の中でノ遊泳の写真だったのです。
学校が春休みから始まった婦人子供博は、結構人気を呼んだそうで、、、万国婦人子供博もんとHbc
就中ハーゲンベックの猛獣サーカスは、子供人気で毎日札止めになる盛況に盛り上がって、学校関係のお偉いさんから、博覧会は終わっても、サーカスだけでも、延長興行させて貰いたい、ということになり、結局万博自体を1ヶ月延長開催することになったようです。そのビラがコレ。
poster.png
一方、当時、6月号は、出版業界の慣習として4月25日が発売日で、目次の上欄に、サーカスの写真は間に合わず、本家ドイツ、ハンブルグ郊外のハーゲンベックTier Parkの虎の写真を入れたわけです。
こちらは当時世界中の動物園が猛獣は厳重な檻の中に閉じこめてみせるのが普通であった殻を破って、濠と観客側は高い擁壁の上から見る形式に改めた初めての動物園にしていたわけです。

現在は、ハーゲンベックのHomePageによりますと、、、なるべく獣舎や、人の出入りする人工建築物などは、岩や森などで、偽装しまくって、出来るだけ自然の樹木を増やして動物たちにとって、自然と違和感のないモノにし手いるとのことで、、、現在は園内の高みにレストランが造られて営業しているようですが、その近くから園内の70%以上が見渡せるヨシですが現状図mc
、写真の左半分に見るように、多くの獣舎が、岩や芝土手(*B)、森や林(*A)に偽装され、又、この雑誌に掲載された昔はむき出しの虎の濠は、樹木の鬱蒼と茂る(*C)ベンガルの湿地状態(写真右下部分)に作り替えられたとのことです。
尚この本家の動物公園には東洋的な、建造物が多く、入り口未だ入る前の直ぐ左には、東洋的楼門もあり、中の広場にはタイのお寺のような建造物もあり、又鳥の展示場に行く道の入り口には鳥に引っかけたか鳥居と狛犬、さらには、欄干の擬宝珠まで真っ赤に塗られた、朱塗りの橋まで架かっています。
鳥居と橋、mc
この檻を使わないで猛獣や、大型動物を展示してみせるという考えは、この雑誌の年の前年、昭和7年の秋から、動き出した、名古屋の鶴舞公園付属動物園を東山公園予定地に移して、動植物園に拡大するプロジェクトに活かされました。以下そのHPからの引用です。
「昭和8年5月29日、名古屋にドイツの動物園経営者ローレンツ・ハーゲンベック氏率いるサーカス団がやってきた。ローレンツ氏はドイツの動物園王と呼ばれたカール・ハーゲンベック氏の弟である。カール氏はハンブルグの郊外に無柵放養方式の動物園を経営するとともに動物商としても大いに活躍、熱帯の動物を寒帯の気候に慣れさせ、その地域の餌で飼育するという技術を持っていた。サーカス団は現在の県庁と東海財務局付近で公演をうったが、その期間中、北王動物園長はローレンツ氏の宿舎である名古屋市東区の万平ホテルをしきりに訪れて、動物園の様式や飼育方法などを語りあっている。ローレンツ氏も北王園長のもとを訪れるとともに、記念としてオオヅル1羽を動物園に寄贈した。昭和11年9月にローレンツ氏は動物園建設にかんする貴重な資料をドイツから北王動物園長へ送っている。」,,,
この北王園長は、又当時の日本人に珍しいコスモポリタン的快人物!動物を飼う際の動物に対する人間の責任の自覚一杯100%の人間。ローレンツ氏が意気投合して不思議はない。こうして、昭和12年名古屋の東山動物植物園は東洋一の動物700種類、1200匹を擁し野外放養方式を取り入れた大動物園として開園したのでした。
Elephant  Lion
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